HAMADOORI CIRCLE 2024 - Content -

植物を育てる「土壌」の新しいかたちをデザインする

植物を育てる「土壌」の新しいかたちをデザインする

福島県飯舘村で、ユニークな取り組みを進めている「図図倉庫」。ここでは、未来の環境づくりや土壌再生に焦点を当てたプロジェクトが動き出しています。「放射能除染により失われた表土をどう再生するか」という課題に向き合い、全国の農学生やデザインアートを学ぶ学生たちと協力して、新しいガーデンショップブランドを作り上げようとしています。今回、その活動を率いる「合同会社MARBLiNG」代表、矢野淳さんに、プロジェクトのきっかけや今後の展望についてお話を伺いました。

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あなたの事業内容は?

私たちは福島県飯舘村の元ホームセンターコメリ建屋を使って3年前から「環境づくりの自由研究秘密基地 図図倉庫」を作り始めています。今回この図図倉庫に「未来の土づくりを研究するガーデンショップブランド」を作ります。
そのお店づくり/ブランドづくりのきっかけとして「農×デザイン塾 学生コンペティション」を企画しました。全国から募集した農学生とデザインアートを学ぶ学生が、飯舘村をフィールドに土づくりを学び協働する商品開発ワークショップを行います。
環境課題や土壌課題を抱える飯舘村ならではの、課題から考える新たな園芸ブランドを多分野の学生や企業と協働して育てていきます。

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始めたきっかけや想いは?

飯舘村は原発事故に起因する放射能物質除染のため、村全土の田畑の土壌が5cmの剥取り除染にあっています。しかし農家の人々にとってこの剥ぎ取られた5cmの表土は、数十年の長い年月をかけて耕し育てた大切な財産です。
この課題に対し村内では、村民/研究者/ボランティア/大学/企業が協働し、多様な方法で研究と実験を行い、新たな未来に繋がる土づくりを模索し続けています。
かつて農家のコンビニだったこの場所に、飯舘村の環境を研究し、土を育て、種を植え、魅力的な植物たちの育つ豊かな土壌を再構築する助けになるようなお店をもう一度作りたい。そしてその新たな土づくり村づくり環境づくりを共に協働する仲間を募りたい。そんな思いから今回のお店づくりの企画を作りました。

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事業と地域、どんな未来?

一度0になってしまった土づくりを、農学的な科学的リサーチやデータとアートデザインがコラボテーションしながら発信していくことで、福島の課題ではなく世界の共通課題としての環境づくりに新たなヒントを与える商品を生み出していきます。都心での暮らしの中の土づくり/環境づくりにもつながる発信をしていくことで、浜通り地域の課題から生まれた新たなガーデンプロダクトが世界へのPRにつながるブランドを創出していきます。
実際の震災による環境課題に正面から向き合いながら、次のフェーズの地域環境を作っていくこと、その取り組みの過程のストーリーをブランドストーリーとして世界に発信していくことで、「被災地」ではなく「最先端の環境課題に取り組む村」としてのイメージの復興のきっかけを作っていきたいです。

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<矢野さんから読者のみなさんへのメッセージ>
全国から集まった農学生やデザイン学生と共に、浜通りの新たな園芸ブランドを作っています!
ぜひ浜通りの新たなお店づくりに参加してください!

「農×デザイン塾」イベント概要

【イベントタイトル】
農×デザイン塾 プロダクト発表/限定プレ販売

【開催日時】
9月28日(土)

【場所】
浅野撚糸 フタバスーパーゼロミル HAMADOORI CIRCLE 2024 特設ブースエリア

【定員】
なし

【参加費】
無料(プレ販売商品購入は別途)

【参加申込】
HAMADOORI CIRCLE 2024 Day1の詳細情報は下記Peatixから!
ご来場に申し込みは不要ですが、駐車チケットなどは下記からお求めください!
https://hc2024day1.peatix.com/view

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・過去のイベント
【イベントタイトル】
図図倉庫に未来の土づくりを考えるガーデンショップをつくろう!
農×デザイン塾 学生コンペティション

【開催日時】
8月5日(月)〜9日(金)

【場所】
図図倉庫(福島県相馬郡飯舘村深谷字二本木前5−1)

【参加費】
無料

【参考情報】
イベントの開催された図図倉庫のホームページはこちら。
https://www.zuttosoko.com/