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歩くことで復興の今をたどり地域の自然や歴史・文化に触れる

歩くことで復興の今をたどり地域の自然や歴史・文化に触れる

福島県双葉郡で、地域の自然を活かした新たなプロジェクトがスタートします。「福島民友新聞社」が主催するこの取り組みでは、全長220キロにわたる「ふくしま浜街道トレイル」を活用し、参加者が自然や歴史に触れながら地域の魅力を感じられるウオーキングイベントを企画しています。今回は、このプロジェクトについて「福島民友新聞社」の添田喜史さんに詳しくお話を伺いました。

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あなたの事業内容は?

長い距離を長い期間かけて歩く「ロングトレイル」は、その地域の自然や歴史、文化に触れることができ、最近注目を集めています。福島県にも2023年9月、新地町からいわき市に至る散策路「ふくしま浜街道トレイル」(全長220㌔)が誕生しました。今回は「ふくしま浜街道トレイル」を活用したウオーキングイベントを企画しました。同トレイル上にウオーキングコースを設定して、地域の魅力発信を図ります。

始めたきっかけや想いは?

東日本大震災及び東京電力第一原子力発電所事故から13年が過ぎる中、現在の浜通りの復興の姿を広く発信していくことに加え、地域の魅力の再発見につなげたいと考えました。今回のコースとなる双葉町は2022年8月に避難指示が解除され、11年以上続いていた全町避難が解消されました。少しずつではありますが、住民の帰還や移住が進んでいます。浪江町は2030年度までに福島国際研究教育機構(エフレイ)が整備される予定で、地域再生が着実に進められています。そんな双葉、浪江の両町に県内外から数多くの方にお越しいただき、現在の姿を見てもらおうと企画しました。

事業と地域、どんな未来?

今回のコースとなる双葉町や浪江町は、原発事故で一度はゼロになった地域で、帰還した住民や移住者、進出してきた企業などが力を合わせて「新たなまちづくり」が進められています。ただ、両町ともに広く県内外から参加者を募るようなウオーキングイベントが行われていないのが現状です。このイベントを単発ではなく、毎年続けていくことにより、双葉地方の復興の姿を県内外に発信できる事業として継続していきたいと考えています。
最終的には、自治体や地元の皆さんと一緒に作り上げるウオーキング大会としていくことが、この事業の未来予想図です。

<添田さんから読者のみなさんへのメッセージ>
このウオーキングイベントを通して、皆さんに双葉郡の今を感じていただきたいと思っています。復興と地域再生が進む双葉郡では、まちづくりが進むにつれて風景が変わっていきます。歩くというゆっくりとしたスピードで、風景の中に垣間見える土地の自然や文化の魅力に触れ、そして未来の姿を思い描いてください。このイベントが毎年続いていけば、双葉地方のファンが増え、地域の未来がさらに明るく、豊かになっていくのではないかと期待しています。どうぞ、あなたも一緒に、この新しい一歩を踏み出してみませんか?

「ふくしま浜街道トレイルウォークinふたば・なみえ」イベント概要

【イベントタイトル】
ふくしま浜街道トレイルウォークinふたば・なみえ

【開催日時】
9月29日(日)
8:30 ~ 15:30

【場所】
浅野撚糸双葉事業所 フタバスーパーゼロミル(双葉町中野舘ノ内1-1)

【定員】
100人

【参加費】
1,000円

【参加申込】
参加申し込みは下記WEBページからどうぞ!
https://www.minyu-net.com/news/detail/2024082016004725874

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